認可
にんか(認証・認可)
意味 ユーザーの権限を確認する行為
認可とは?
認可は、認証されたユーザーに対して、リソースへのアクセス権限を付与する行為です。ユーザーの役割や権限に基づいて、許可された操作だけを実行できるようにします。アクセス制御リスト(ACL)やロールベースアクセス制御(RBAC)などの手法が使われます。適切な認可設定により、情報資産を保護します。
認可の具体的な使い方
「管理者ロールに認可を与えて、システムの設定変更を許可する。」
システムの管理者権限を持つユーザーに対して、設定変更を行うための認可を与えることで、権限に基づいたアクセス制御を実現できることを述べています。認可により、ユーザーの役割に応じたアクセス範囲が限定され、不正な操作を防止できます。
認可に関するよくある質問
Q.RBACとは何ですか?
A.RBAC(Role-Based Access Control)は、ロールベースアクセス制御と呼ばれる認可の方式です。ユーザーに直接権限を付与するのではなく、ロール(役割)を介して権限を管理します。主な特徴は:
1. ユーザーは一つ以上のロールに属する
2. ロールには特定の権限が紐付けられる
3. ユーザーはロールを通じて権限を継承する
この方式により、大規模なシステムでも効率的に権限管理ができます。
Q.最小権限の原則とは何ですか?
A.最小権限の原則(Principle of Least Privilege)は、セキュリティの基本原則の一つです。この原則では、ユーザーやプロセスに対して、必要最小限の権限のみを付与することを推奨しています。主な利点は:
1. 不正アクセスのリスク低減
2. エラーや事故の影響範囲の限定
3. システムの安定性向上
4. コンプライアンス要件の満足
適切な認可設定を行う際の重要な指針となります。
Q.認可の適用範囲はどこまでですか?
A.認可の適用範囲は、システム全体に及びます。主な適用ポイントには以下があります:
1. アプリケーションレベル:ユーザーインターフェースの表示制御
2. APIレベル:特定のAPI呼び出しの許可・拒否
3. データベースレベル:テーブルやレコードへのアクセス制御
4. ファイルシステムレベル:ファイルやディレクトリへのアクセス制御
5. ネットワークレベル:特定のネットワークリソースへのアクセス制御
適切なセキュリティを確保するためには、これらの全てのレベルで一貫した認可ポリシーを適用することが重要です。
IT単はアプリでも学べます!
IT単語帳がアプリになりました!セキュリティと情報保護はもちろん、IT業界でよく使う単語をスマホで学習できます。
いつでも、どこでも、隙間時間を有効活用して、IT用語を効率的に学べるので、ぜひダウンロードしてみてください。