カプセル化
カプセルか(設計原則)
意味 情報の隠蔽と保護
カプセル化とは?
カプセル化は、オブジェクト指向プログラミングの基本原則の一つで、オブジェクトの内部状態(データ)と実装の詳細を隠蔽し、外部からのアクセスを制限することを指します。カプセル化により、オブジェクトの整合性が保たれ、予期しない変更から保護されます。外部とのインタラクションは、定義されたインターフェース(メソッド)を介して行われます。カプセル化は、モジュール化、情報隠蔽、抽象化などの原則とも関連し、保守性や再利用性の向上に寄与します。
カプセル化の具体的な使い方
「カプセル化を適用し、クラスの内部状態への直接アクセスを禁止する。」
この例文は、オブジェクト指向設計においてカプセル化を適用し、クラスの内部状態への直接アクセスを禁止することで、クラスの整合性を保護し、変更の影響を局所化できることを述べています。カプセル化により、クラスの実装詳細を隠蔽し、外部との依存関係を減らすことができます。
カプセル化に関するよくある質問
Q.カプセル化の主な目的は?
A.カプセル化の主な目的は、データの保護と抽象化です。具体的には:
1. データの整合性を保つ
2. 実装の詳細を隠蔽し、外部からの不正アクセスを防ぐ
3. インターフェースを通じた制御されたアクセスを提供する
4. コードの変更による影響範囲を局所化する
5. システムの複雑性を管理し、保守性を向上させる
Q.カプセル化の実現方法は?
A.カプセル化を実現する主な方法には以下があります:
1. クラスのメンバ変数をprivateにする
2. メンバ変数へのアクセスにはgetter/setterメソッドを使用する
3. メソッドの可視性を適切に設定する(public, private, protected)
4. インターフェースを定義し、実装の詳細を隠蔽する
5. データ検証ロジックをsetterメソッド内に実装し、不正な値の設定を防ぐ
Q.カプセル化と情報隠蔽の違いは?
A.カプセル化と情報隠蔽は密接に関連していますが、厳密には異なる概念です:
- カプセル化:データと操作をまとめてユニット化すること
- 情報隠蔽:実装の詳細を隠し、外部からのアクセスを制限すること
カプセル化は情報隠蔽を含む広い概念で、データの保護だけでなく、関連する操作もまとめて一つのユニットとして扱います。
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