サーキットブレーカー
サーキットブレーカー(アーキテクチャパターン)
意味 障害の連鎖的拡大を防ぐ仕組み
サーキットブレーカーとは?
サーキットブレーカーは、マイクロサービスアーキテクチャにおいて、あるサービスの障害が他のサービスに連鎖的に伝播することを防ぐための仕組みです。一定数のエラーが発生した場合、サーキットブレーカーが作動し、一時的にそのサービスへのリクエストを遮断します。これにより、障害が拡大するのを防ぎ、システム全体の安定性を維持します。サーキットの状態は「閉」「開」「半開」の3つがあり、エラー率に応じて遷移します。
サーキットブレーカーの具体的な使い方
「サービス間の呼び出しにサーキットブレーカーを実装し、障害の波及を最小限に抑える。」
この例文は、マイクロサービス間の呼び出しにサーキットブレーカーパターンを実装することで、障害が発生した際の連鎖的な影響を最小限に抑え、システム全体の安定性を確保できることを述べています。サーキットブレーカーにより、障害が発生したサービスへの呼び出しを一時的に遮断し、リソースの枯渇やレスポンス遅延を防げます。
サーキットブレーカーに関するよくある質問
Q.サーキットブレーカーの状態とは?
A.サーキットブレーカーには「閉」「開」「半開」の3つの状態があります。
「閉」:正常時の状態で、リクエストが通常通り処理されます。
「開」:エラー率が閾値を超えた場合の状態で、リクエストを即座に拒否します。
「半開」:一定時間経過後、少量のリクエストを許可し、システムの回復を確認する状態です。
Q.いつサーキットブレーカーを使うべき?
A.サーキットブレーカーは以下のような状況で使用すべきです:
1. マイクロサービスアーキテクチャにおける外部サービス呼び出し
2. データベースやキャッシュなどの共有リソースへのアクセス
3. ネットワーク通信を伴う処理
4. 負荷が高くなる可能性のある処理
これらの場合、サーキットブレーカーを実装することで、障害の連鎖的な拡大を防ぎ、システム全体の安定性を向上させることができます。
Q.サーキットブレーカーの実装方法は?
A.サーキットブレーカーの実装には、以下のような方法があります:
1. ライブラリの使用:Netflix Hystrix、Resilience4jなどの既存のライブラリを利用する
2. フレームワークの機能:Spring Cloudなどのフレームワークに組み込まれた機能を使用する
3. カスタム実装:自前で状態管理とエラー検出のロジックを実装する
いずれの方法でも、エラー率の閾値、タイムアウト設定、リトライ戦略などのパラメータを適切に設定することが重要です。
IT単はアプリでも学べます!
IT単語帳がアプリになりました!ソフトウェアアーキテクチャはもちろん、IT業界でよく使う単語をスマホで学習できます。
いつでも、どこでも、隙間時間を有効活用して、IT用語を効率的に学べるので、ぜひダウンロードしてみてください。