オラクル
オラクル(ブロックチェーン開発)
意味 外部データをブロックチェーンに接続する仕組み
オラクルとは?
オラクル(Oracle)は、ブロックチェーンの外部にあるデータをスマートコントラクトに提供する仕組みです。スマートコントラクトは、ブロックチェーン上で自己完結的に動作するため、外部データへのアクセスが制限されています。オラクルは、信頼できる第三者としてデータを収集、検証し、スマートコントラクトに供給します。これにより、現実世界のデータに基づいた条件判断や自動処理が可能になります。オラクルの種類には、中央集権型オラクル、分散型オラクル、予言機械(Prediction Market)などがあります。オラクルの信頼性と安全性が重要な課題であり、オラクルの悪用や不正な情報提供を防ぐためのメカニズムが必要とされています。代表的なオラクルプロジェクトには、Chainlink、Band Protocol、Oracleumなどがあります。
オラクルの具体的な使い方
「天候データを提供するオラクルを利用し、スマートコントラクトに基づく天候デリバティブの自動決済を実現する。」
この例文は、天候データを提供するオラクルを利用し、スマートコントラクトに基づく天候デリバティブの自動決済を実現することを示しています。オラクルから信頼できる天候データを取得し、あらかじめ定義された条件に基づいて、デリバティブの支払いを自動的に行います。これにより、手動での決済処理を省略し、透明性の高い取引が可能になります。
オラクルに関するよくある質問
Q.オラクルの種類は?
A.オラクルの主な種類には以下があります:
1. 中央集権型オラクル:単一の信頼できるソースからデータを提供
2. 分散型オラクル:複数のソースからデータを収集し、合意形成により提供
3. ハードウェアオラクル:物理的なセンサーなどからデータを直接取得
4. ソフトウェアオラクル:ウェブAPIなどのオンラインソースからデータを取得
5. コンセンサスベースオラクル:複数のオラクルの結果を集約して提供
Q.オラクル問題とは何ですか?
A.オラクル問題とは、ブロックチェーンとオラクルの間のセキュリティギャップを指します。具体的には、オラクルが提供するデータの信頼性、整合性、タイムリーさを保証することの難しさを指します。オラクルが不正確なデータを提供したり、攻撃を受けたりした場合、スマートコントラクトの動作に重大な影響を与える可能性があります。
Q.オラクルの実際の利用例は?
A.オラクルの実際の利用例には以下があります:
1. 分散型金融(DeFi)での価格フィード提供
2. 保険スマートコントラクトでの天候データ取得
3. サプライチェーン管理での物流情報の取得
4. 予測市場での結果確認
5. ゲームやNFTプロジェクトでのランダム性の導入
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